『アムリタ(上) / 吉本ばなな』

アムリタ〈上〉 (角川文庫)

吉本 ばなな / 角川書店


「各家庭に、はたからみると考えられないような問題があって
 それでも食事をしたり、そうじしたりするには何の支障もなくて毎日が過ぎて行って、
 どんなに異常な状態にも慣れてしまったり、
 他人にはわからないその家だけの約束事があって、どろどろになっても、
 またいっしょにいたりするのよね。」

「…愛ってね、形や言葉ではなく、ある1つの状態なの。
 発散する力のあり方なの。…」

人は何を基準に、ある人を自分の知っているその人だと思うのだろうか。

何かしてやりたい。
どうして人は人に対してそう思うのだろう。何もしてやれないのに。

「自分の限界を知る、ということは、新しいレベルの真実の領域を見つけるということだって
 ユーミンもセナもジョン・C・リリーも言ってるよ。」

「…伝えるのは話なんかじゃないんだ。
 今の私の魂の状態を、丸ごと伝えることが大事なんだ。…」


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高山なおみさんの『帰って、お腹がすいてもいいようにと思ったのだ。』
の本の中に、ばななさんも登場するのですが、
”息継ぎの日。”の章で、このアムリタの本が登場してきます。
私がこのアムリタを読んでみたいと思ったきっかけが、ここにありました。

このアムリタは、もう17年近くも前の本なのですね。
予知だとか、特別な能力を持った人がこの本に登場してきます。
そんな人たちの深い心の部分も細かくたくさん書かれています。
非日常のことも、日常なことのように感じられてきます。
ばななさんの文章に惹かれて読んでいます。
様々な愛が詰まっていて、中でも姉(主人公)が弟を想う愛が私は一番好きです。
年の離れた父親違いの姉と弟。
切なくなってくるのです。

そして、アムリタ(下)へと続きます!
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by thurezure | 2011-06-26 09:25 | 読んだもの
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