『百万円と苦虫女』

百万円と苦虫女 [DVD]

ポニーキャニオン


≪あらすじ≫
「就職浪人中の鈴子(蒼井優)は、アルバイトをしながら実家で暮らしていた。
 彼女は仲間とルームシェアを始めるが、それが思いも寄らぬ事件に発展し、警察の世話になる。
 中学受験を控えた弟(齋藤隆成)にも責められ家に居づらくなった彼女は家を出て、
 1か所で100万円貯まったら次の場所に引っ越すという根無し草のような生活を始める。」

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実家を離れて暮らすことになってから行った先々から主人公の姉ちゃんは、弟へ手紙を送ります。
最後の手紙がとても良かったです。
映画のテンションやカラーがゆるくて、のんびりと観れました。
笑いもあり。
終わってみれば、良かったな!といった感じでした。

姉ちゃんへ
元気にしてますか?
この間、僕の机の上に花瓶がありました。
すごく頭にきて、僕はその花瓶を割ってしまいました。
そして、いたずらをした奴らとケンカになりました。
そしたら、そいつがケガをしてしまいました。
そして僕は、児童相談所というところへ連れて行かれました。
ケガをさせたのは悪いから、そいつにあやまりました。でも、許してくれません。
姉ちゃん、僕はそんなに悪いかなぁ。
ケガをさせたのはわるいけれど。
お父さんとお母さんは転校したほうがいいと言っています。
けど僕は、あの日の姉ちゃんのことを思い出して、何があっても逃げないと決めました。
だからこのまま、みんなと同じ中学へ行きます。
受験は、しません。
姉ちゃんに恥ずかしくないように僕も頑張ります。
姉ちゃん、お父さんもお母さんも心配しています。
たまには電話でもしてやってください。
拓也


拓也へ
今まで手紙を出さなくてごめん。
姉ちゃんは元気に生きています。
姉ちゃんは自分のことをもっと強い人間だと思っていました。
でも、そうじゃありませんでした。
家族でも恋人でも、長く一緒に居られるコツって
「一番大事なことは言わないでいること」なんじゃないかって思っていました。
おとなしく、適当に愛想笑いをしていたら、トラブルなく過ごせると思っていました。
いつの間にか何も言えない関係になってしまうのは、不幸なことです。
人は出会ったら必ず別れるのだと思います。
その別れが怖いから、姉ちゃんはムリをしていました。
でも、出会うために別れるのだと今気づきました。
好きな人とお別れしたって、ちっとも泣くようなことじゃないって思いました。
姉ちゃんに言われても説得力ないって思いますが、拓也は悪くないよ。本当にえらいよ。
姉ちゃんは、いろんな人から逃げてきましたが、今度こそは次の町でちゃんと自分の足で立って生きていこうと思います。
拓也に勇気づけられました。ありがとう。
鈴子

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by thurezure | 2011-07-31 07:59 | 観たもの
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