『海のふた/ よしもとばなな』

海のふた (中公文庫)

よしもと ばなな / 中央公論新社


ふるさと西伊豆の小さな町は、海も山も人も寂れてしまっていた。
実家に帰った私は、ささやかな夢と故郷への想いを胸に、大好きなかき氷の店を始めることにした。
大切な人を亡くしたばかりのはじめちゃんと一緒に…。
自分らしく生きる道を探す女の子たちの夏。
版画家・名嘉睦稔の挿絵26点を収録。
内容(「BOOK」データベースより)

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夢をかなえるのだと言っても、毎日はとても地味なものだ。

「人ってそんなに遠くのことを心配するように壮大にはできていないと思うの」

「…だからこそ、大したことができると思ってはいけないのだと思えることこそが好きだった。
 私のできることは私の小さな花壇をよく世話して花で満たしておくことができるという程度のことだ」


この本を通勤電車の中で読み終えたその日、庭の手入れをしようと花の苗を買って帰りました。
自分にできることを確実にしていくことこそが大切で、
結果、それが自分を満たしてくれるものなのかなと気づかされました。

はじめちゃんが亡くなったおばあちゃんのことを想い、泣いてしまう場面に(P154~P159)、
長いこと、じーんとしていました。
電車の中だったので流れないように涙を堪えましたが、確実に赤目になっていました。
一人、部屋で読んでいたら絶対に号泣していました。
ばななさんの文章に大きく感動しました。

*原マスミさんの歌う、同名の曲「海のふた」は栗コーダーカルテットさんの「夏から秋へ渡る橋」というアルバムの中に。
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by thurezure | 2011-09-19 08:51 | 読んだもの
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