『キッチン / 吉本ばなな』

キッチン

吉本 ばなな / 福武書店

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内容(「BOOK」データベースより)
私がこの世でいちばん好きな場所は台所だと思う
―祖母の死、突然の奇妙な同居、不自然であり、
自然な日常を、まっすぐな感覚で受けとめ人が死ぬことそして生きることを、
世界が不思議な調和にみちていることを、
淋しさと優しさの交錯の中であなたに語りかけ、
国境も時もこえて読みつがれるロング・ベストセラー、待望の定本決定版。
“吉本ばなな”のすべてはここから始まった。


P65 「…本当にひとり立ちしたい人は、何かを育てるといいのよね。
    子供とかさ、鉢植えとかね。そうすると、自分の限界がわかるのよ。
    そこからが始まりなのよ。」


p90 その人はその人を生きるようにできている。
   幸福とは、自分が実はひとりだということを、
   なるべく感じなくていい人生だ。


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解説に、吉本ばななの世界はいつも死に囲まれているが、主人公の少女や少年は孤独の底から自分を立て直して生きていこうとする健康な日向性に輝いている…。
と書かれていました。

私が読んだ数冊のばななさんの本にも、必ず主人公が死と直面します。
その悲しみからの立ち上がり方が、食べたり、眠ったり、泣いたり、笑ったり、
肉体の自然に従って元気を取り戻そうとします。
頼もしく、若々しく、読んでいて自分も主人公と一緒に元気になっていくような感覚になります。

私がばななさんの本に惹かれた理由が、この解説にありました。
キッチンの内容もさることながら、この解説が読めたことに良かったと思えたのでした。
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by thurezure | 2011-11-14 18:12 | 読んだもの
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