Aug 4 , 2013
その後のカブトムシ。

ブログを書いた二日後の夜。
落ち着きなく元気に動きまわっているカブトムシ。
小さなケースから出して、床に置いて歩く様子をしばらくそばで眺めていた。
突然、飛んだ。
びっくりした私と息子は、床を這って遠くまで逃げた。

リビングのライトを目がけて、懸命にバタバタと飛んでいた。
そのままライトへ吸い込まれて違う世界へと消えて行くんじゃないかとさえ思えた。
その後、キッチンへ移動して何かにあたって床に落ちて静かになった。
娘がスタスタと歩み寄りカブトムシをつかんでまたケースへ入れた。
蓋をきちんと閉められたケースの中におさまったカブトムシ。
とても落ち着いていた。
久しぶりに思いっきり羽を広げて飛べたことで、すっきりした風に見えた。
「飛びたかったんだね。良かったね。」
と私が言った。
沈黙で小さなケースを三人で眺めていた。
その後、自然とこのカブトムシを空へ帰してあげようということになった。

玄関ドアの前でケースの蓋を開けてタイルの上に置いた。
カブトムシの上には無限の空があって、それがとてもすごいことに思えた。
少し離れた所から今か今かと「カブトムシよ、さよなうなら」と眺めていた。
けれど、なかなか飛び立たない。
「あ!最後だから写真撮ろうね!」
と部屋に戻り、カメラを持ってきたら二人が泣いていた。
もう行ってしまった?!と思ったらまだカブトムシはいた。

二人の涙の理由。
おねえちゃんは、さびしくて。
やっぱりもっと一緒にいたいと訴える。
一方息子は、飛んで行って家族に無事会えた場面を想像したら感動して泣けたというものだった。
そうか、そうか。もう少し考えてみよう、とりえあえずみんなで帰ろうねと部屋に戻った。


その翌日。
夜のカブトムシはやっぱり元気。
飛んだカブトムシを見て以来、小さなケースが窮屈そうに見えてならない。
やっぱり逃がしてあげようという話になった。
率先しておねえちゃんがケースを持って外へ出た。
しばらくしたら、今度はカブトムシが暗い空へと消えて行った。
すぐに大号泣したおねえちゃん。
(よくやったぞ、おねえちゃん。)
「飛んだ、飛んだ!カブトムシ、飛んだねー!」と自分も飛び跳ねている息子。
「さびしいね。」
と泣いているおねえちゃんの背中をさすっていると、
「カブトムシは、さびしくないよ。」
とつぶやく息子。

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カブトムシの目は、真ん丸でくりくりとしていて、とてもかわいいと知りました。
虫嫌いな私には、この夏の大発見でした。
飛び方を忘れるくらいに小さなケースで死んでいくカブトムシよりも、
思いっきり飛んで、敵と戦い自然の中で果てていくカブトムシの方が絶対かっこいいに決まっている。
あるべき姿。

そして息子の次のターゲットは蝉。
蝉を捕まえたいと泣いていた。
勘弁してください。
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by thurezure | 2013-08-04 07:55 | つれづれと
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