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『ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~』

ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~ [DVD]

ポニーキャニオン


「愛など信じたら、すべてが消えてしまうと男は恐れている。」
「すべてを失った後に、残るのが愛だと女は知っている。」


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この映画、松たか子さんのために脚本を5年かけて完成させた、とか。
松たか子さんに”さっちゃん”がぴったりな映画でした。
きらきらして、艶々して、とても美しかった。

さっちゃんの初恋相手の辻さん、
さっちゃんに初めて恋をしてしまう岡田さん、
どちらも、どうしようもなく思えてならなかった。
もちろん、輪をかけて、さっちゃんの主人もどうしようもないのだけれど。
でも、誰よりも誠実にさっちゃんをずっと思っていたのは、断然主人。
終わってみれば、これは”純愛”なんだな、などと。
解せない領域の純愛。

「あなたの知らない僕なんて、どうでもいいことばかりです。」

さっちゃんへの主人の気持ちが、よおく感じられて、とても好きな台詞でした。
余韻の残る映画で、とてもよかったです。
小説も映画もぞれぞれに良いと思えたのは初めてかも。
by thurezure | 2011-07-17 05:43 | 観たもの
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